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月曜日, 8月 14, 2006

良い音楽の定義

仰々しいタイトルになっちゃったな。。。前々からどこかに書こうかなぁ〜と漠然と思ってたネタです。

ここは私のBlogなので、私が「良い音楽」だと判断する定義を書いてみようと思います。
いくつか書きますが、一つでもパスすれば良い音楽だということです。

1.過去の(ポジティヴな)記憶や感情を呼び起こす
 皆さんそれぞれに記憶に残っている出来事がいくつかあると思います。そのときに流行っていた歌や、その瞬間に流れていた曲というのは、その記憶とリンクして頭の中に残っている物です(まあ音楽に限らずビジュアルイメージでもそういうのありますけど)。
 そして今現在その曲を聴くと、ふっと「あのときの出来事や気持ち」が思い出されます。
 つまり音楽は、記憶の「再生ボタン」的な役割をする事があります。その「再生ボタン的音楽」で思い出される記憶も、ボタンの数も人それぞれですが、貴方の大切な過去の一部だと思います。

2.頭の中にビジュアル的なイメージがわく
 前述とちょっと似てますが、こちらは過去の記憶ではなく、空想や妄想から起こるイメージです。
 例えば何か曲を聴いて「これはドライブしてるときに聴くと気持ちいいな」とか「夕焼けを見ながら聴くといい感じかも」と思う事があると思いますが、その「ドライブ」「夕焼け」ってイメージが一瞬頭の中で音楽とリンクして、何かしら感動したから「良いかも」と思える訳でして。
 音楽は時として、(聴いてる人が)やろうと思えば頭の中に絵を描き出す事も出来る訳です。

3.ストーリー性がある
 これは2パターンあります。1曲でストーリーを物語っているのと、アルバム全体でストーリーになっているもの。
 つまり何か教訓やメッセージが含まれていることがあります。歌詞のない曲でもそういう曲は沢山あります。

4.楽曲的に斬新な事をやっている
 これは作曲する者としての性分でして、長年音楽を聴いてると、初めて聴く曲でも次の展開は大体分かる事がありますが、たまに「そうくるか!?」と、予想を裏切る曲がありますw。
 メロディがちょっと違ってたり、コードが違ってたり、曲そのものがガラっと変わる事だってあります。そのときに背筋がゾクっとしたり、なるほどと思わせる何かが感じ取れたら良い音楽に合格です。ゾクっとしない事、つまり「それは流れ的にちょっと違うだろ」ってのもありますけどw。

5.(映画等では)絵やストーリーと同期している
 これは勿論、映画のストーリーを考えて曲を作っているという配慮や心遣いが、映像、台詞から得られる感動を何倍にも膨らませます。作品に対して愛がある証拠です。まあだから、良い音楽というよりは良い映画になっちゃうかなw。

こんな感じですかね。

これを踏まえて思う訳ですよ。良い音楽だと思える曲は、
(上の1番から)自分の人生や経験、さらには世代
(2番と3番から)空想する能力
(4番から)楽曲分析(というほど大げさな物じゃないけど)
(5番から)得られる感情やメッセージを読み取る能力
等によって、人それぞれで変わる物だと。

 だから、例えば友人からいくら「この曲が良いよ!」って薦められても今いちピンと来なかったり、全然良いと思えなくても当然なんです。
 だって、友人は友人の人生を歩んでるし、貴方は貴方の人生を歩んでるんだから。違う人生、違う人間という時点で、感動するポイントも違うというか、全く同じではないんですから。
(もちろん人間として共通の感動するツボってのはちゃんとありますけどねっ)

 更に、オリコンやmixiミュージック等のランキングで上位に食い込んでいる曲だからといって、貴方にとって良い音楽であるとは限りません。
 
 貴方の好きな音楽が貴方にとって良い音楽です。
貴方が良ければランキングや流行なんてどうでも良いじゃないですか!

 最後に、この定義が完璧だとは勿論思ってません。定義自体も人それぞれが決めて良いはずですし。

 ということで私の定義はこんなもんですが、皆さんの定義はどうでしょうか?考えてみるのも面白いかも。

 そして、貴方が一生を共にしても良いような曲に巡り会えますように(祈。